2018年11月7日水曜日
中華料理進化論 / 徐航明
中華人民共和国で生まれ育ち、日本に移住した中国人による、日本の中華料理と大陸の中国料理の比較論です。
日本中の街中に「中華料理」店がありますが、そこで提供される「中華料理」は、実は大陸で食されている料理とは別物なのですよね。
日本では餃子といえば焼き餃子が一般的ですが、大陸には元々は焼き餃子はなく水餃子に限っていたそうです。
#今では日本から逆輸入する形で大陸でも焼き餃子は食べられているようです。
ラーメンも元は中国の麺料理を元にしていますが、中華ソバと呼ばれた初期のラーメンでも、大陸で食べられていたのとは違っていたようですし、今では完全に別物に変化しています。
本書では述べられていませんが、焼きそばも元は大陸の麺料理ですが、大陸では麺を揚げて餡を掛けるのが焼麺で、日本のような柔らかい麺はありませんでした。
#これも今では逆輸入されて柔らかい麺の焼麺が食べられているようです。
そのような日本で独特の進化をした中華料理を、中国人の目から見て感じたことを色々と書かれています。
内容はそれ程濃いわけではないですが、これからの日本が世界で生き延びていくためのヒントがあるような気がします。
2018年11月6日火曜日
食べれば食べるほど若くなる法 / 菊池 真由子
栄養士の書かれた、身体を若く保つ食べ物を紹介した本です。
これの前著として、図解 食べても食べても太らない法 (単行本)
紹介されている食品の大半は、私が日頃家で食べているものばかりだったので、自分の食事はほぼ正しい食事だなと判ったという感じです。
あんまり私的には目新しいことはなかったのですが、外食が多い方やスーパー、コンビに弁当中心の方は、一度お読みになった方がよいかと思います。
2018年11月3日土曜日
国民が知らない 上皇の日本史 / 倉山 満
上皇というと、歴史の教科書で後鳥羽上皇の院政が取り上げられているくらいで、他の(歴史上大勢いる)上皇はあまり教えられることはなく、故に上皇=院政=独裁という連想をしてしまいがちです。
実際には後鳥羽上皇でも独裁というには程遠かったみたいですが、治天の君として独裁体制を築けた上皇というのは、事実上存在しなかったようです。
どちらかというと、時の権力者との権力抗争で明け暮れたのが、今の歴史学者さん達に独裁だと云われているわけですが…日本の学者さん、特に歴史学者さん達はソ連や中共のプロパガンダとスパイ工作で洗脳されて、天皇は独裁者だという思い込みを刷り込まされているとしか思えないんですよね。
それはさておき、後半年程で今上が退位されて上皇となり、皇太子が天皇に践祚され即位されるわけですが、それに当たって、氏が正確な上皇の歴史を日本国民に改めて正確に知っておいて貰いたいということで、本書が刊行されたそうです。
天皇は様々な儀式があり、また様々な行動に制約があり(勝手に人に会えない、勝手に出歩けない、などなど)、その制約を課せられないように退位して自由になり、元天皇という権威だけ(権力はない)の存在となって政治を動かして来たわけです。
今回の退位でにおいて上皇の権威が新たに興ることを、(天皇家の儀式や前例については何も知らないらしい)有識者という人達が恐れているわけですが、今生のお人柄を考えると杞憂でしかないであろうと思います。
2018年10月27日土曜日
星系出雲の兵站 2 / 林 譲治
意外と早く2巻が発売になりました。
今回は2つの星系間の政治的争いが中心で書かれています。
こういう裏の読み合いというのは、私は非常に苦手で、人間の醜さを垣間見るだけで嫌な気分になります。
とはいえ、実際には世の中はそれで動いていて、最近多発している偽装問題も、これが原因であるのは確かなんですよね。
2018年10月20日土曜日
α7Rからα7Ⅱとα7Ⅲに機種変更
銀塩からデジタル時代に移りつつある頃には、デジタル一眼レフの選択肢は(特に35mmフルサイズだと)CanonかNikonの2択しかありませんでした。
ミラーレス一眼では、SONYが唯一フルサイズを発売してきており(やっと今年になってNikonとCanonから発売になりますが)、α7Rが発売されてすぐに購入して、5年間使い続けていました。
RⅡやRⅢに移行しなかったのは、ファイルサイズがでか過ぎてハンドリングできないという理由です。
最近、ライブ撮影の回数が増えてきて、それがメインになりつつあり、昨年α9が登場したことに衝撃を受けて、ライブ用の撮影機材を徐々にαシリーズに移行する決心を行いました。
1年間前から、レンズをFEマウント対応のものに入れ替えていて、今回ボディをライブ用に最新機種に入れ替えることにしました。
α9の中古が割と安い値段で出て来ているので、それも考えたのですが、
・α9はフリッカーレスに未対応。
・AFエリアはα7Ⅲの方が広く、測距ポイントも多い。
・瞳AFのアルゴリズムは、α7Ⅲで更に進化していて合焦率が高い。
という、10ヶ月程後発のα7Ⅲの方が優れている点も多く、私の撮影対象を考えるとα7Ⅲの方がよさそうなのです。
また、ライブ撮影する時は、広角〜中望遠ズームと中望遠〜望遠ズーム、または広角ズームと広角〜中望遠ズームの2本の組み合わせでする必要があるので、ボディは解像度が同じものが2台必要になります。
α7Ⅲが2台あれば理想ですが、懐具合からそういう訳にもいかず、またキャッシュバック対象であることで、2台目にα7Ⅱを選ぶことにしました。
α7ⅢとⅡの違いは、
・α7Ⅲは裏面照射型の撮像素子になっており、周辺光量落ちが改善され、高感度特性が改善されている。
・α7Ⅲはサイレントシャッター装備。
・α7Ⅲはカードスロットが2口あり、UHS-Ⅱ対応。
というのが、大きな違いでしょうか。
まだ余り双方を触れていないのですが、高感度についてはどちらもISO12800位までが、(個人的には)ノイズやダイナミックレンジ的に実用範囲かなという気がします。
↓α7Ⅲ ISO12800
↓α7Ⅱ ISO12800
α7Ⅲの拡張ではない最高感度ISO51200だとこんな感じ。
↓α7Ⅲ ISO51200 1/200sec.
サイレントシャッターは、アコースティック系のライブ撮影をするために欲しかった機能なのです。
これがないために、今までアコースティック系の撮影は断っていたので。
#マジでシャッター音が会場に鳴り響くのです。
#防音のためタオルで包んだりもしましたが、無駄でした。
α7Ⅲだと動体歪みが目立つと、雑誌のレポートにはありましたが、強風で激しく煽られる花ではそういうものは出ていないようです。
↓α7Ⅲ ISO100 1/1000sec. サイレントシャッター
α7ⅢでサイレントシャッターをOFFにして、先幕電子シャッターにすると、(先幕電子シャッターのない)α7R程ではないですが、シャッター音と振動がします。
α7Ⅱも同じくらいの音と振動があります。
特にシャッター振動は、サイレントシャッターにして皆無になると、シャッター振動のない撮影がなんと快適なことなのかと気付かされます。
激しい系のライブ撮影だと、やはり動体歪みが出るでしょうから、サイレントシャッターは使いにくいですが、普段のスナップ、風景、花などの撮影はサイレントシャッターだけで行いたくなります。
α9だとサイレントシャッター時はブラックアウトが皆無ですが、α7Ⅲだと若干あります。
シャッター速度にもよるのでしょうけど、感じ的にファインダーのリフレッシュが数コマブラックアウトする程度で、α9と劇的な差があるという感じはしませんでした。
またα7Rはボディ内手ブレ補正がまだ搭載されておらず、α7Ⅲとα7Ⅱのボディ内手ブレ補正はかなり強力そうな感じです。
↓α7Ⅲ ISO200 1.6sec
拡大すると、後ろのビルの窓明かりがぶれているのは分かりますが、手ブレ補正のないカメラでここまできっちり止まって見えることはなかったですね。
2018年10月18日木曜日
十二人の死にたい子どもたち / 冲方 丁
冲方氏は本作で、2016年に直木賞を受賞したそうで、コミック化され、更に今回映画化になるそうです。
このストーリーを実写で2時間程度に収めようとするとなると、かなりストーリーを端折らないとあかんのとちゃうんかい?という感じですが。
小説では7時間程を、休みなく連続的な時間経過で描いているので。
最初の方で、思わず萩尾望都の「11人いる!
かなり現代の(日本に限らず、先進国ならどこでも)抱えている人類の精神的病巣をえぐっている感じです。
こういうのを読むと、自分の人生は幸せだったんだなぁと感じてしまいます。
2018年10月15日月曜日
ガンルージュ / 月村 了衛
月村氏の小説は、極めて真面目なものが主だと思うのですが、何作かマジか?これ?という感じの、真面目にジョークを連発するものがあるんですよね。
本作も全体的なストーリーは極めてシリアスなのですが、主要な登場人物の行動が…。
まあその不条理さが面白くて、一気に読み終えてしまいましたけどね。
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