2019年7月31日水曜日
戦国十二刻 終わりのとき / 木下 昌輝
木下氏の作品を読むのは初めてなのですが、Amazon Kindle Unlimitedで読める「週刊大衆」誌に「小説には書けてない!歴史作家のマル秘ネタ帳」というコラムを連絡されており、それが結構面白いので機会があれば小説も読んでみたいと思っていました。
本作品は短編小説ですが、米国の人気テレビ番組シリーズ「24」の手法を小説に取り入れたという感じでしょうか。
ネタ帳でも史実を丹念に調査している様子がうかがえますが、本書の各作品でもその様子が出ています。
史実に忠実な中に、小説家らしい虚実を織り交ぜるわけですが、そのアイデアが秀逸です。
2019年7月28日日曜日
神の時空 五色不動の猛火 / 高田 崇史
先日のカラー版でますますわかった! 地形と地理で解決!! 江戸時代の秘密56 (新書y)
それにしても目黒不動尊は有名ですが、他にも目白、目赤、目青、目黄不動尊があるのですね。五色不動と言うそうですが、目黄が2カ所にあるから6つの不動尊ですが。
六大地蔵というのもあるそうですが…この地蔵に関する説明でちょっと疑問が。
お地蔵さんというのは、閻魔大王様の化身というか別の姿と聞いたことがあるのですが、閻魔様と対決するという説明があって…なんじゃそら?って感じです。
閻魔様を倒してどうするんだ?ってのもありますが。
2019年7月24日水曜日
カラー版でますますわかった! 地形と地理で解決!! 江戸時代の秘密56 / 大石 学 (監修)
地理については書かれていますが、地形についてはあまり出て来ませんね。
地形については海岸線とか河川とかについて書かれている程度。
まあ日本は河川と海岸線でできているようなものだから、それでほぼ網羅できるといえばできますが。
最近はこの手のタイトルの解説本が人気ですが、題目倒れのものが多いのも事実。
2019年7月21日日曜日
影の中の影 / 月村 了衛
本書を読み終えたところで、アメリカ合衆国国務長官が中共政府のウイグル人弾圧を「最悪の人権危機」と批判を公の場で行いました。
これまでは、どこの国も中共政府の顔色を窺って、はっきりと非難することはなかったのですが、これが切っ掛けとなって世界中から非難の声が上がることになればいいですが。
しかし本書の内容に関わる問題なので、文庫版が発刊になったタイミングが好すぎるなという気もしますが、新書版は4年前に発刊になっていますから、氏はその頃からこの問題を重要視されていたということですね。
日本の大手新聞を始めとするマスコミ各社は、中共の工作員の支配下にあるので、こういう問題は大々的にどころか、ホンのちょっとでも匂わすような報道もできない状況です。
この小説は決してフィクションではないのです。
2019年7月17日水曜日
太陽は地球と人類にどう影響を与えているか / 花岡 庸一郎
太陽の黒点活動が地球の気候に影響を受けている可能性は高いのですが、その原理というか仕組みについてはまだまだ未解明のようです。
色々な要因が絡まって影響を与えているらしいので、単純に黒点の数や面積を観測して分かるものではないと。
黒点活動と太陽フレアの発生は関連性があるらしいのですが、フレアが発生すると粒子が大量に放出され、それが地球のオゾン層に影響し…というシナリオも有望なんだそうです。
実際に過去何度も通信障害が発生していたりするので、太陽フレアは現代社会へ多大な影響を与える可能性があります。
太陽フレアにより、地球の地磁気にも影響があるそうで、地磁気の増減(ホンの数%くらいだそうですが)によって、海や地殻を流れる電流が(フレミングの法則により)増減するんだそうです。
地殻を流れる電流が増減するってことは…地震の発生は太陽のせいかもってことですね。本書ではそのようなことは書いてなくて、私の勝手な想像ですが。
太陽活動が地球の気温の増減に関わっているのは当然のことですが、現代の温暖化は太陽の影響は小さそうだというようなことを述べられています。
二酸化炭素の増加が温暖化の原因だというのが定説のように語られているので、それ以外の原因を突き止めると、色々と学会内での軋轢とかがあるんでしょうかね?
2019年7月8日月曜日
王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎 / 石浦 章一
エジプトの王家のDNA解析して説明をされたようなことが、目次にあったので買ってみましたが、噂にあるような異星人のDNAではなく普通の人類のDNAだったみたいです。
つまんね〜(笑
英吉利王家には、赤血球に必要なヘモを作るための酵素を生成する遺伝子の欠陥が、代々遺伝しているそうで、その症状が知り合いのに似ているので、これなのか?と疑ってしまいました。
実際はどうか分かりませんが。
2019年7月3日水曜日
卑弥呼の葬祭 :―天照暗殺― / 高田 崇史
カバー裏の「高田 崇史の本」で毒草師シリーズと並んで表記されていて、冒頭の方で毒草師の名前が出ていたので、本書もそうかと思ったらQ.E.D.シリーズの外伝でした。
高田氏ならではの切り口で、邪馬台国と卑弥呼の謎、古事記と天照大神の謎を解かれています。
天の岩戸が鍵になっているのですが、ここの場面で私も子供の頃から疑問に思っていた「力の強い手力雄がやっとのことで開けた岩戸を、天照大神はどうやって開け閉めしたんだろう?」という疑問への回答が本書にはありました。
それもあり得るなと思います。
「天照」と書いて「あまてる」と読む場合と「あまてらす」と読む場合があって、「あまてる」は男神で「あまてらす」は女神です。
そこを日本書記と古事記は、意図的なのか意図せずなのか、混同してなし崩し的に「天照大神」は「あまてらすおおみかみ」という女神ということにしています。
でも記紀には女神であるとははっきりとは書かれていないそうなので、後世の学者さんが思い込みで女神ということにしちゃったんでしょうね。
天皇家の祖先の大元が女神なら、男系のみ皇位を継承できる、というのが意味のないものになりますし。
登録:
投稿 (Atom)