2016年2月28日日曜日

逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道 / 井沢 元彦



逆説の日本史本編を補足する別巻シリーズ第五弾です。
「道」がテーマになっていますが、道路だけではなく、茶道とか武士道みたいな「道」の意味も含まれています。
各章が短く、しかし分かりやすくまとめられているので、あっという間に読み終わりました。

2016年2月27日土曜日

【くるまのおと】FORDの日本市場撤退の真相は?



日本法人や日本の販売店には、寝耳に水だったそうですが、FORDの米国本社が日本市場からの撤退を発表しました。
マスタングが右ハンドルになったり、日本向け仕様のFORD車がやっと導入され始めたところでの撤退なので、一体何が?という感じですね。
そんな疑問に対して、ベストカー3月26日号で、評論家の伏木悦郎氏が答えてくれています。
曰く、FORDはモノを売るメーカーを脱却して、コトを売るメーカーに転換するつもりなんだ、と。
携帯電話というモノを売っていた業界へ、AppleがiPhoneというコトを売るものを持ち込んで、10年経たない内に世界を変えてしまった。
それをクルマでFORDは行おうと決断をしているそうで、そのための撤退だそうで。
トヨタの特集の中での発言で、今までの延長でモノを売ることしか考えていないトヨタは、この変革に付いて行けず、FORDの後塵を拝し滅びることになるだろうと。
当たってると感じましたね。
日本の携帯メーカー、電機メーカーが、ことごとくダメになっていますが、未だに残ったメーカーはモノを売ることに拘り、コトへの変革はどこも考えてないように見えます。
(内部的には考えているのかも知れないけど…そういう動きとか兆候が見えないんですよね。あれば私の所属する業界で、それなりに人の動きとかで分かるんですが)
前から私がよく書いていますが、日本人は戦略というものを全く理解していないので、コトを売るということがどういうことかも理解できないんだと思います。
日本の技術が素晴らしいとか品質への拘りが素晴らしいといっても、それを活かせる戦略がないとダメなんですよね。

2016年2月26日金曜日

知られざる鉄の科学 人類とともに時代を創った鉄のすべてを解き明かす / 齋藤 勝裕



たたら製鉄とダマスカス鋼のことが、少しですが、出ていたので買って来ました。
鉄というのは生活に欠かせないだけでなく、生命の維持にも欠かせない必須ミネラルです。
また元素的にも非常にユニークな性質があって、ビッグバンで生成された水素原子を始まりとして核融合によってより原子番号の大きな元素が作られていくのですが、核融合の終着点が鉄で、鉄はどんなに圧力や熱を加えられても、核融合を興さない非常に安定な物質なのです。
#なので、鉄より原子番号の大きな元素がどうやって生成されたかというのは、長い間原子物理学の世界では謎だったらしいですが。
また原子番号の大きな物質は核分裂を起こして、より原子番号の小さな元素に変貌して行きますが、その終着点も鉄。
元素としては非常に安定している物質なのですね。
そのくせ酸化しやすく、地球の大気の酸素が二十数パーセントなのも鉄が酸化して酸素を吸収してくれているお陰だそうで。
まあ鉄というのは身近な元素ですが、非常に興味深いですね。

2016年2月25日木曜日

学校では教えてくれない日本史の授業 謎の真相 / 井沢 元彦



ほとんどは逆接の日本史の本編で触れられていた事柄なのですが、連載から時間が掛かっていることもあって、その後の考察などを加えて内容がより濃く説明されています。
それにしても、ここで扱われていることは、既に歴史学の中では常識になって来ているのかなと思っていたのですが、まだまだ認めようとしない学者さん達は多いみたいですね。
大阪城は豊臣秀吉が施工主ではありますが、元々は織田信長の計画であったことは、何故あれだけしつこく石山本願寺の明け渡しを要求し続けたのかを考えれば明らかだと思うのですが、そう思わない人がまだいるんですね。

2016年2月21日日曜日

桜と刀 俗人西行 / 火坂 雅志



火坂氏は西行についての作品で作家デビューをされており、故に西行については格別の思い入れがあったようです。
本書は、西行についての火坂氏の考えをまとめたコラム集になっており、西行を主人公にした歴史小説を書くための取材ノートだったのではないかと思われています。
残念ながら、その小説が世に出ることは叶わなかったのですが、本作を読むとやはり氏の西行に対する特別な思いが伝わってきますね。

氏の初期作品には、菊池秀行氏の影響が感じられたのですが、本書の後書きを読んで、元担当編集だったというのを初めて知りました。
私は、筒井康隆氏の言葉「作家で評価しない。作品で評価する。」というのに共感をしていて、そのために作家のプロフィールについては意図的に知らないようにしているのですが、火坂氏の作品に菊池氏の影響が出るのも宜なるかなと深く納得してしまいました。
#とはいえ、はっきりと影響が感じられるのは初期作品だけで、中期以降は独特の作風を生み出されています。
西行の詩の中に、古流の組み討ち術の技に通じるものがあることに火坂氏が気が付かれたのは、菊池氏の連載の編集者として日本中の格闘家や古武術の達人に会って話を聞いていたからですね。
普通の作家や古典の研究家では、絶対にこういうことは気付けないでしょうね。

2016年2月20日土曜日

古代倭王の正体 海を越えてきた覇王たちの興亡 / 小林惠子



少し前にもこの方の著書を読んでいますが、古代倭国の王は全て半島出身者で、半島の国王と倭国王を兼任していたという説を唱えておられます。
半島の王国支配者と倭国の支配者が、血縁関係にあったであろうことは、常識的に考えてもあり得ることで否定はできませんが、ほとんどの倭国王が半島出身の騎馬民族系というのは、ちょっと無理がありすぎるんじゃないかなとも思います。
根拠として挙げられているのが、名前の漢字に同じ字がある、名前に読みが同じ漢字が使われている、生まれ年が同じ、なので同一人物だ、というのはいくら何でも短絡過ぎるでしょ。
特に発音が同じ漢字というのも、今の日本人が読んだら同じ音でも、根拠となった文献を記した時代の中国での発音で同じかどうかは不明(少なくとも現代の日本人の発音とは全く異なる発音をしていた可能性が高い)ですから、説としては根拠とは云えませんよね。
名前に同じ字が入っているというのになると、徳川幕府の将軍のほとんどは「家」が付くから、実は家康公が300年生きていて将軍の座に座り続けていた、というのと変わらないでしょ。

それと古代の王家の人が、大陸から半島、列島に、頻繁に行き来しているように書かれているのですが、当時の移動がそう簡単なものではないことは考慮されていないと感じます。
いくら亡命するかといっても、王が単身で逃げるわけはなく、側近やら護衛やらそれなりの人数で移動したはずですし、単身にしても移動中の飲み水や食料などをどう手に入れたのかを考えると、あちらこちらに移動するというのはかなり大変なことで、気軽にほいほいと移動できるものではないんですよね。
この辺り軍隊の移動とかについても同様で、移動するときの食料や飲料水の確保(つまりは兵站)の問題を考えて述べられている、歴史研究家の方はほとんどいないと思います。
この辺りをキチンと考えないと、まともな議論にはならないのですが、現代人はどこへ行っても金さえ持っていれば移動も食料、飲料水、宿泊施設に困らないから、その感覚でついつい物事を捉え勝ちになってしまうのですよね。

SPORTS ILLUSTRATED - THE SWIMSUIT ISSUE 2106



今年もSports Illustrated誌の水着特集号が発売になりました。(Amazonでは今日現在まだ予約受付中ですが)
紀伊國屋の洋書雑誌コーナーに行ったら、表紙が3種類あって、なんじゃこりゃ?表紙だけが違うのか?中身も違うのか?と思いつつ、取り急ぎ1冊だけ買っていたのですが、表紙が異なるだけで、中身は同じということで、残りは買う必要もないと安心しました。
毎年書いていると思いますが、世界でもトップクラスのモデルをトップクラスのフォトグラファーが、予算をたっぷり使って世界各地で撮影した、世界トップクラスのポートレート写真のオンパレードなので、ポートレート写真を目指す方は必見の一冊ですよ。

それにしても、米国の雑誌は紙や印刷の品質が、日本の雑誌に比べると安っぽくて、今一つ綺麗な色やトーンが出ていないのが残念ですが。