2021年3月1日月曜日

TEN / 楡周平

 

まあ単純に言ってしまえば、今太閤記です。
物語の中でも主人公を拾ってくれた坊ちゃんを「信長」と表し、下巻でもその坊ちゃんから主人公が「今太閤」と言われるので、作者は太閤記を意識しつつ本作を書いたことは間違いないでしょう。

バブル崩壊後、終身雇用制は実質崩壊しているのですが、にも関わらず実力や実績ではなく学歴重視の年功序列が未だに日本企業に根強く蔓延っています。
中韓に日本企業がやられまくりなのは、この年功序列により管理職としての能力を持たない人が管理職としてのさばるという現実によるのは明らかなのですが、日本人というのは慣習に対する慣性力が途轍もなく強いので、過去の記憶から逃れられないんですよね。

そういう今の日本に対しての警告の書ではないかと思います。


2021年2月23日火曜日

【くるまのおと】マツダ100年 車づくりと地域

今の世の中の99%の人が勘違いしていますが、企業の存在目的は儲けることではなく「その企業活動を通して社会の発展と幸福に寄与すること」です。
利潤を上げるのは、企業がその活動を継続していくための必要条件であって、目的ではありません。

マツダは、企業時から地元社会の発展と地元市民の生活を守るため、部品購入も地元企業を優先したり、地元の施設建設や地域活動のために多額の献金を行ったりと、企業本来の目的を実践しています。
どこかの自動車メーカーなどは利潤優先で下請け虐めで有名ですが、そのような企業でも日本経済の発展や技術革新には貢献しています。

企業が人々の幸せのために存在するという目的を忘れずにいれば、世界は平和になると思うのですが、現実は自社(というか経営者の)懐具合しか考えていない連中ばかりなんですよね。
そういう企業を淘汰するためには、消費者が各企業の活動内容をよく精査して、その製品を購入するとかサービスを受けるとかの選択基準にすればよいのですが、現実は「安ければどうでもいい」のですよね。
特に日本の消費者はこういうことには鈍感で、欧米で始まっているフェアトレードも、恐らく日本では知らない・興味ない消費者ばかりだと思います。
世界と人類の平和のためにも、そしてそれが巡り巡って自己のためにもなることを、考えて欲しいものです。


2021年2月21日日曜日

LOCKED & LOADED / Alex Beyrodt`s VOODOO CIRCLE

前作は日本盤が発売になりましたが、本作は日本盤は販売されず。
ヴォーカルにReadmanが復活したせいなのか、前作が全然日本では売れなかったからなのか。
もろに日本のHR/HMファンが好みそうな対応の楽曲と演奏なのにねぇ。

昨年Primal Fearの新作がリリースされた頃に、Mat Sinner氏がFacebookで「今日はVoodoo Circleのベースのレコーディングだったぜ」というような投稿をされていたので、これは近い内にVoodoo Circleの新作がでるってことだなと期待をしつつ、Primal FearのアルバムにAlex作の楽曲が納められていなかったのは、VoodooCircleの楽曲造りで忙しかったせいか、と思ったりしていました。
#けど、そんな状況でPrimal FearとVoodoo Circleの両方の楽曲製作をこなしているMat Sinnerという人はスゲーなとも思いを深く致しました。

で、今回はReadmanが歌っているわけですが、このバンドには彼のヴォーカルが合うよなぁ、と改めて思いましたね。
Pink Cream 69の時から好きなヴォーカルなのですが、ほんまええヴォーカルを聴かせてくれます。
Alexのギターも相変わらず、音を一発聴いただけで彼だと分かる、エグいビブラートは今回もめちゃくちゃ効いています。ロングトーン一発で個性を出せるギタリストって少ないんだが、何で世間一般では評価が低いんでしょうかね?

2021年2月19日金曜日

砂塵の掟 オッドアイ / 渡辺裕之

 

渡辺裕之氏の各シリーズの登場人物が、他のシリーズにゲスト登場することが度々ありますが、今回は傭兵代理店とのミックスみたいな感じになっています。
以前、本シリーズの主人公のキャラが傭兵代理店の主人公と被ってると書いたことがあると思いますが、作者のそれを実感しているのか、クレージー京介に「あんた藤堂さんに似てる」と言わせています。

とはいえ、本シリーズはあくまで日本の警察官と自衛隊の活躍の範囲を飛び越えることはできないのですが、今回は結構逸脱しそうになっています。
一見、平和で呑気な日本国ですが、危ないバランスの上で辛うじて成り立っている平和であることを、かみ締めましょう。

2021年2月17日水曜日

All the Best / Mark Boals & Ring Of Fire

 

Mark Boals氏の若い頃のベスト曲を集めたベスト盤です。
この方は本当にいい声をしてるなぁ、と改めて思いました。
イングヴェイのバンドにいたときのイメージを強く持っている人が殆どなので、そういうのを期待する人には期待外れかも知れませんが、歌声の素晴らしさと上手さを堪能するには、やはりバラード曲の方がよりよく味わえます。
本人もそういう歌い方の方がきっと好きだから、そういうじっくりと歌い上げる曲を中心に選んでいるんだと思います。

2021年2月15日月曜日

陰謀の日本近現代史 / 保阪 正康

「陰謀」とありますが、大東亜戦争時期の日本政府と軍部の首脳陣の低能さと幼稚さ加減を考えたら、「陰謀」なんてできるだけの有能さがあったら亜米利加や中華民国との戦争に勝ってるよな、としか思えんのですよね。

しかし問題は、現代日本でもこの頃の首脳部同様の政府閣僚や会社経営者などが殆どで、やっていることは変わってないことでしょう。
無謀というよりも何も考えていないとしか思えない計画というか妄想による線表を描いて、「みんなが一致団結して努力すればできないことはない」というかけ声の下に無理強いを行い…結果、ありとあらゆる部門で半島や大陸のパクリ製品に破れ、今や最先端技術でさえも後れを取る有様。
 

上に立つ人たちの無知蒙昧さと幼稚さは、あの頃から全く変わっていない。
日本人の特性とは思いたくないのは、明治維新から第一次世界大戦頃の日本政府首脳陣が、如何に世界の情勢をしっかりと見据えて、日本の地位を向上させるためにどれほどの苦労を重ねたかを知れば、その後の世代が何でこんなにも情けない連中ばかりになったんだろうかと不思議に思ってしまいます。

 

2021年2月13日土曜日

DYSTOPIA / Royal Hunt

D.C.クーパー氏のVocalが好きなので、ここ数作を買ってますが、今回はゲストヴォーカルにMatz LevenやMark Boalsなども参加しています。
今回のアルバムはコンセプトアルバムだそうで(なのに、どういうコンセプトかは明らかにされていないという不思議なアルバム)、各テーマに沿った曲のイメージに合うヴォーカリストを起用したらしいです。

原題は単に「DYSTOPIA」なのですが、邦題は「ディストピア・パート1」になっており、つまりは「パート2」以降もあるってことでしょうね。

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