2022年12月30日金曜日

SUNBURST~我武者羅 / LOUDNESS

 

40周年記念の29枚目のアルバムは2枚組です。
40年間、メンバーの入れ替えは頻繁にありましたが、ほぼ休むことなく続けて来て、29枚ものアルバムをリリースするというのは、大変な偉業です。

 

BLOODIEST / 聖飢魔II

 

35++執念記念盤だそうですが、今頃になって新教典が発布されることになろうとは。

ダミアン浜田殿下以下、(メジャーデビューしてからの)歴代構成員が揃い踏み的な感じで、執念記念に相応しい内容となっています。

それにしても解散してもなお今だに根強い人気を誇るのは、そのキャラクターだけでなく、楽曲が素晴らしいからでしょうね。

 

PATIENT NUMBER 9 / 0ZZY OZBOURNE

前作から2年とやたらと短い間隔でリリースされた本作ですが、プロヂューサの仕事の早さをOzzy様が気に入って、またなんかかんやでツアーが中止になったこともあって、前作のアルバム完成後すぐに本作の制作に入り、とんとん拍子で出来上がったと。

本作はそのプロヂューサのアイデアで、Jeff Beck様、Eric Clapton様、Tony Iommi様が参加されています。
殆どの曲のギターは、プロヂューサとZak Wyldeですけどね。


THE SICK, THE DYING... AND THE DEAD / MEGADETH

DAVEさんが喉頭癌を患うという事態があり、場合によってはこのアルバムどころか、MEGADETHのアルバムがもうリリースされることがなかった可能性もありました。
が、無事に復帰され、本アルバムがリリースの運びに。

最近のMEGADETHというよりも、初期の頃のサウンドに近いようにも感じます。
こちらも原点回帰を考える何かがあったのかもしれませんね。


OF KINGDOM AND CROWN / MACHINE HEAD

メンバーを一新してのコンセプトアルバム。
コロナ禍でツアーがキャンセルになったことで、アルバム制作に集中できたのが幸いだったのか。
ある面では原点回帰、ある面では新しいコンセプトの導入で、かなり凄いことになっています。

あまりにも名作すぎたBlackeningを超えているかも。

 

2022年12月29日木曜日

量子の世界をみる方法 「スピン」とは何か / 村上 洋一 編・著

量子力学を理解するには、スピンという現象を理解することが不可欠なのですが…理解できませんでした。
スピンによりどういうことが起こっているかは分かったのですが。


戦国十二刻 始まりのとき / 木下昌輝

似たようなタイトルで戦国十二刻 終わりのときというのがありますが、同じようなアイデアで戦国時代の始まりのときを描いた短編集です。
終わりが先で、始まりが後から出てくるというのも面白いですけどね。

木下昌輝氏は、現時点で一番面白い歴史小説を矢継ぎ早に発表されている、期待の作家だと思います。
時代考証の念密さは、他の歴史小説家にはなかなかないものだと思っています。
史実を元に、よくこれだけのアイデアを考えつけるなという斬新なストーリー。
にもかかわらず、史実との整合性が非常に高くとれていて、思わずこれが真実なのではないか?と思わされてしまう手腕は抜群です。

本書の各編どれも、うーむ確かにありえるかも、と唸りながら読ませて戴きました。


龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史 / 加治将一

加治氏のこれまでの著書は、語りたいことが明確で、そこに至るまでの説明も理路整然としていたのですが、本書は今ひとつ狙いがボケてる感じがします。
新撰組は幕府側の組織ではあるけれども実は尊皇の団体である、というのが要旨みたいなのですが、それと龍馬を守るというタイトルがイマイチ読んでいて結び付いてこなくて。

新撰組という組織も、実は成り立ちが不明な部分も多いのですよね。
生き残りの隊員の証言だけが頼りなのですが、それがそもそも怪しい。
「組」だけど、トップは「局長」掟は「局中法度」で「局」を名乗り、一番隊から七番隊の各隊のリーダーは「組長」というのが、他に例を知らないのですが、当時は一般的だったのですかね?
大抵の人がこれを間違っていて、殆どの歴史小説/時代小説では「三番隊隊長 沖田総士」などと書かれてるくらいで、本来の「三番隊組長 沖田総士」という名乗りは、馴染めないですよね。

局長近藤勇、副長土方歳三、三番隊(一番隊の時もあったらしい)組長沖田総士は、天然理心流という突きを主知とする剣法を習得しているのですが、その流派がどこから来たのかも不明。
近藤勇が宗家を継いだという天然理心流の道場である試衛館も、どこにあったかも不明。
江戸時代末期の資料では、江戸にあった剣術道場の資料が結構残っているらしいのですが、そこには一切出てこないそうで。

そういう正体不明な団体についての解説だから、不明で謎なことばかり挙げられていて、いつもに比べると歯切れが悪い文章のように感じてしまいます。
まあ世間一般で信じられている新撰組は、小説で作家が好き勝手に出鱈目...もとい脚色したものなので、実際とはまるでかけ離れているものと思った方がいいです。

 

2022年12月28日水曜日

古代の刀剣: 日本刀の源流 (561) (歴史文化ライブラリー 561) / 小池 伸彦

正倉院の御物に刀剣がかなり納められているそうで、その刀剣の形状などを始点として、日本刀がいかにして生まれてきたのを探った書です。
日本刀が好きな方にはお勧めです。

たたら製鉄と日本刀は、古代日本人の技術の結晶ともいうべきものです。
製鉄技術は半島から到来したという説が主流ですが、古代百済で行われていた製鉄と、炭を大量に消費するたたら製鉄には結び付かない部分も多いんですよね。


理系が解く『日本書紀』の謎;前方後円墳時代の王朝史復元 / 善積 章

理系の視点で科学的な分析を行うということで、買ってみました。

氏は初期の天皇の年齢を4倍年として換算されています。
一応、それで辻褄合わせをされているのですが、私的には4倍の根拠が代々の年齢をグラフ化したものくらいしか根拠がないので、どうかなぁという感じです。

全体的に、複数の王朝が併存していたのを、万世一系にこじつけるため、矛盾が生じているという態度で語られています。
九州王朝と大和王朝が併存していたという説は聞いたことがあるのですが、関西に3つの王朝が併存していたとする説は、ちょっと強引すぎやしなか?という気がします。
それなら九州にも複数の王朝が併存していて然るべきだと思うのですが、その辺りが曖昧です。

とはいえ、お説ごもっともな点も多いので、参考になる書ではあります。


古代史サイエンス: DNAとAIから縄文人、邪馬台国、日本書紀、万世一系の謎に迫る / 金澤 正由樹

DNA解析とか炭素分析による年代特定とか微量成分分析による産地の特定とか、科学の発展に伴い古代遺跡の詳細が明らかにされつつあります。
が、共産主義に染まった日本の歴史学者とかいう人達は、自説に都合の悪い科学的データは一切認めず無視をし続けています。
本書でも一貫して既存の歴史学のこういう態度に疑問を呈しているのですが、きっかけは井沢元彦氏の逆説の日本史だそうで、私と同じですね。
長浜裕明氏の著書にも影響を受けたそうで、氏の建築技術者からの視点に基づく古代史の解析には、かなり影響を受けたそうです。

著者の説には、然りと思える部分もあれば、そうかぁ?と疑問を呈したくなる部分もありますが、一貫して科学とは常に定説がひっくり返されることの繰り返しであることを念頭において、説明と解析を行われています。
著者も自説が絶対的なものであるとは言わず、今後変わることがある可能性を明言しながら、論を進めていく態度は、是非世の中全ての歴史学者、歴史研究家を名乗る方々に見習って欲しいものです。


2022年12月13日火曜日

911代理店(4) ビヨンド / 渡辺 裕之

911シリーズ第4弾です。多重人格ながら天才的ハッカーの玲奈/沙羅が窮地に陥ります。
彼女の過去が明らかになるの巻。
世の中には、幼児を平気で虐待できる人達がいるんですよね。

 

分子をはかる がん検診から宇宙探査まで / 藤井 敏博

島津製作所の一社員さんが、質量測定でノーベル賞を受賞したのは、まだ記憶に新しいところですが、その大発明を含めて分子の質量を測って分析をする技術がどこまで進んでいるかを解説してくれています。
質量分析器のどこが大発明だったのか、何故ノーベル賞の受賞に至ったのか、さっぱり分かりませんでしたが、これを読んで…やっぱりよく分かりませんでした(苦笑。
質量分析が大切だということは分かったのですが、その精度や正確性、分析力などの凄さが実感できないんですよね。
知らずに、大変お世話になっているらしいですが。


沈鬱の平成政治史 なぜ日本人は報われないのか? / 倉山 満

政治の世界はよく分かりませんが、結局は「この程度の国民には、この程度の政治家」ということでしょう。
そう言って、世間から非難されて辞職に追い込まれた大臣が居ましたが、極めて正解ですよね。
人は本当のことを言われると怒るんですわ。


2022年12月12日月曜日

【くるまのおと】モーションコントロールビーム

 

さて、今回取り付けた一番の目玉がこれ、アイシンによるボディの微振動を抑えるモーションコントロールビームです。
0.数mmというごく微小な振動を抑えるのですが、これが不思議なくらいに効きますわ。
ディーラーから出て道路に出る時に、左にステアリングを切りながら90度回るわけですが、その時点で「あれ?」という感触。
いつもよりスムーズにクルマが回る感覚というか、Gベクタリングが効いている時の旋回感覚に近いんですね。

そこから家の近くまでは国道をひたすら真っ直ぐ走るだけなのですが、
・空気圧高目設定なのに、突き上げが柔らかく低めの空気圧の感触で、凸凹を柔らかく通過していく
・今まで道路の凸凹があると、クルマが微妙に左右して、補正舵が常に必要だったが、手放しでも真っ直ぐ突き進む
という状態で、ええ?Gベクタリング付けたんか?と思うくらいに安定しています。

これは本当に効きます。マジでお勧めです。
ちょっとお値段高めだし、慣れると分からなくなる(でも外したら、多分「ありゃ?」ってなるはず)から、なんだこんな高いのを勧めやがって、という人もいるかも知れませんけどね。
でもまあ、Roadsterに乗ってるくらいなら、違いが分からん方がおかしいでしょうね。


【くるまのおと】マスターバックブレース&スポーツブレーキライン

 

さらに、ブレーキもアップグレードしようと、12ヶ月点検のついでにこれらも取り付けて貰いました。
ブレーキを掛ける時に、油圧でマスターバックが変形して逃げてしまうのを抑え込んで、油圧が逃げないようにするためのものです。
ブレースだけ付けても、ホースがゴムのままだとそっちに油圧が逃げてしまうので、必ずセットで付けることをお勧めします。
こちらは効果抜群で、軽く足をブレーキペダルに乗せただけで、初期制動が出てくれます。
今までどんだけ圧が逃げてたんや?というくらいはっきりと分かります。
なので、こちらはお勧めですね。
とはいえ、最初のタッチがかなり敏感になるので、ブレーキ操作が荒い人だとガックンブレーキになるので、マツダ独自の運転診断でステージ3のスコア4.5以上を常にキープできる人でないとダメかも。


【メンテナンス日記】12ヶ月点検&スポーツクラッチライン

早いもので、ND Roadsterが納車されてから1年が経ちました。
遠出をしてなくて、全然距離が伸びないのはDemioの時の同じですけどね。
でも、かなりMTの感が戻ってきて、乗る度に「あー、気持ちええなぁ」とシフトしながら悦に浸っております。

12ヶ月点検では、特になにも問題なしです。
で、今回の点検のついでに油圧周りをちょっとアップグレードしました。
一つは、このスポーツクラッチラインです。
クラッチを繋ぐ時のタッチがはっきりする…らしいのですが、今ひとつ分からんなぁ、というのが本音ですな。
これはあまりお勧めできないかなぁ。かなり足裏の感度のいい人なら違いは分かるんでしょうけど。

 

2022年10月27日木曜日

コロナワクチン 失敗の本質 / 宮沢 孝幸, 鳥集 徹

ウィルス専門学者の宮沢博士と、ジャーナリストの鳥集が対談形式で新型コロナウィルスとワクチンについて語る本です。

mRNAウィルスは新しい方式のワクチンなので、まだ実績に乏しく、それをいきなり世界的なレベルで試すというのは、全人類は実験台にしているようなものなのですが、そもそも新型コロナウィルスはそんなことする必要があったのか?というのもあるんですよね。

しかし残念ながら、日本では完全に政府官僚レベルからの利権になってしまって、様々な補助金とかを含めて、一度走り出してしまったものをやめられない状態に陥ってしまっています。
日頃から出鱈目な情報を流し続けている報道機関や、ウィルスの知識がないのに専門家を名乗る医師などが、利権を背景にいい加減で不確かな情報を垂れ流し続け、民衆を洗脳し続けていると。

私も一応ファイザー製のワクチンを3回打ちましたけど、効果があるのかどうなのか。
今流行しつつあるオミクロン株には、効果ないのですが、重症化を防ぐとかなんとかいって、大量に購入したワクチンを消費しないといけないから、必死で打たせようとしてるわけで。
なんかなぁ。それこそ税金の無駄じゃね?

 

時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体 / 岡村 均

体内時計とか腹時計とか言いますが、生物の身体には時間を測る仕組みがその割っています。
その時計がどうやって動いているかを、遺伝子レベルで研究されている方による、仕組みの解説です。
なかなか興味深かったですが、結局は規則正しい生活を送るのが一番みたいですね。
日が昇ると共に起きて、日が沈むと寝るのが一番のようです。
現代の日本ではまず無理な生活ですけどね。冬季などは定時が終わるのが、日没後なので。


2022年10月25日火曜日

QED 憂曇華の時 / 高田 崇史

今回は色々と埋め込まれていて、感想の書きようがないなぁ。
神功皇后についてのお説は、ごもっとも、というしかないですが。

海神に関しては、どうなんでしょうね。子音落ちとかは確かによく起こりがちですが、それを根拠に似た発音のものを全て同一視するというのは、私的にはあまり納得いかないのです。


荘園-墾田永年私財法から応仁の乱まで / 伊藤 俊一

荘園の歴史を紐解き解説している書です。
かなり詳細な記録が残っているようで、具体的な荘園の場所、管理をしている人や所有している人達の名前が、ずらずらと出てきます。
これだけの古い記録がちゃんと残されているというのも、世界的にみても日本くらいなんでしょうね。

さて荘園ですが、中学の歴史教科書に書かれているのは、上辺だけというかほとんど嘘みたいなものなので、頭の中から消し去ってください。
奈良平城京時代や京都平安京時代の貴族を、戦後の共産主義かぶれが中世欧州の貴族と混同して思い込みで決めつけたものなので、まるっきり検討違いです。
荘園制度は、貴族が富を独占するためにあったと思われてますが、実際には税収入管理から生じたシステムで、時代によって細かくシステムが変わっていっており、本書を読むとその敬意の複雑さに頭が痛くなるくらいです。
こんなややこしいものを、きちんと整理して解説されている著者には頭が下がる思いです。

庶民が一方的に支配されていたわけではないことが、本書を読めばよく分かります。
しかし、口分田制度が崩壊したのは、あまりにも上手く行きすぎて、人口が急激に増えたために口分田が足りなくなったから、というのは初めて知りました。
人口が増えるのは、国民が安定して食べていけ、安心して暮らせるからなんですよね。
そういう意味で行くと、日本の歴史上、長期的に人口が減り続けているのは、現代が初めてで(戦争とか飢饉災害で短期的に減ったことはあっても、10年単位の長期的に見るとずっと一貫して増え続けていた)、今の日本の政治がどれだけ酷いかということの証でもあります。


2022年10月3日月曜日

尹錫悦大統領の仮面 / シンシアリー

言霊に囚われている日本人に対して、根拠のない御伽話を真実の歴史とする妄想に囚われている韓国人のお話。
困ったことに、最近は日本人でも根拠のないデマを真実と思い込み、そのデマがデマであると証明されているにも関わらず、デマが真実だという思い込みから離れられない人が増加中なんですよね。
#朝日新聞の罪は非常に重いんだが、誰もそのことを追求しようとしないのが不思議で仕方がないです。

大統領が代わって日韓関係が改善するかというと、大韓民国国民がそれを許さないという構造は変わらないので、改善のしようもないですが。

VRガスやサリンの原料を、管理貿易から外した途端に大量輸入して、北の某国に横流しした証拠をひた隠しにする文前大統領が、いつ北の工作員として逮捕されるのか、それくらいしか興味はないんですけどね。

 

歴史から読み解く日本人論 / 井沢 元彦

ほとんどの日本人は、言霊や和の精神に囚われていて、そのせいで仕事の生産性が上がらないのですが、それに気が付いている人はほとんどいません。
なので、論理的な説明に対して、感情的な反論しかできないことにも気付かず、何も進まないわけ。
井沢氏の著書を全日本人が読んで、言霊に囚われている自分に気が付けば、日本は今のように経済的にも政治的に軍事的にも弱小な情けない国にはならなかったんでしょうけどね。

とはいえ、言霊があるから、日本には凶悪な犯罪が少ないというのもあるから、言霊=悪、ともいえないんですけどね。

 

2022年9月29日木曜日

金剛の塔 / 木下 昌輝

五重塔の中心にある心柱は、塔のどこも支えておらず、宙に浮いている、というの知ったのは中学時代だったかな。
それからン十年経った今でも、心柱がどういう理由で建てられ、どういう仕組みで地震の揺れを吸収しているのか、分からないそうな。
東京スカイタワーが、その心柱と同様の仕組みを採用しているそうですが、それは五重塔を真似たのではなく、独自に地震耐性を検討し、様々なシミュレーションの上で設計したら、たまたま同じような構造になったのだそうで。

日本独特のこの仕組みの技を、千年もの永きに渡って伝えてきた、人達の物語。
金を残すは下、作品を残すは中、人を残すのが上。
という言葉がありますが、今の日本人にこの意味が分かる人がどれくらいいるのだろうか?

2022年9月24日土曜日

縄文文明 世界中の教科書から消された歴史の真実 / 小名木善行

大東亜戦争後、GHQにより日本の大学教授は共産党の手先に入れ替わってしまい、日本は古代から貧しい文明度の低い劣った国だったという刷り込みをされ続けています。
しかしながら、縄文時代の遺跡調査と解析が進むにつれ、縄文文明は世界に先駆けて高度に発達した文明であったことが明らかになってきています。

縄文土器は(今現在までに発掘された中では)最古の土器であり、他にも世界最古の遺物が数々と発掘されています。
縄文時代の前の石器時代においても、実は世界最古の磨製石器が日本で発掘されているのですが、学会は磨製であるとは認めようとしません。
世界で最初に新石器時代に入ったのが日本であるというのは、中国共産党政府や朝鮮/韓国政府にとって非常に不味い事実のため、日本の学会はそれに忖度して、磨製石器を打製石器扱いにして新石器時代がなかったことにしてるのです。

縄文時代に文字がなかったというのが定説で、文字を伴う遺物や遺跡が見つかっていないのが、その根拠です。
しかし、実際には神代文字が刻まれた石などが見つかってはいるのですが、刻まれた時代を特定する術が、今のことろ見つかっていないため、後世の偽造という扱いになっています。
刻印の侵食具合でおおよその時代は推測できると思うのですが、その推定が学会には都合の悪い数値になるため、無視されているのでしょうね。
本書で、漢字は複数の印を組み合わせて作られているけど、大陸にはその元になった印が使われていた形跡がない、ことを問題視されています。
元になった印は、実は神代文字に似ており、縄文時代の日本から神代文字が大陸に伝わって、それを元に漢字が作られたのではないか、という推測をされています。
今後の研究次第ですが、全く根拠がない説でもなく、可能性はあると思いました。

この本を読むと、秀真傳というのは出鱈目ではなく、それなりに事実を(或いは事実の痕跡を)伝えているのではないかという気がしてきます。


2022年9月20日火曜日

死屍の導 警視庁特命捜査対策室九係 / 渡辺裕之

警視庁特命捜査シリーズ第三弾です。
今回は国内で話が進みますが、舞台は北海道です。
北海道といえば、ここ最近は中露共同軍事訓練とやらで、きな臭い感じですね。
ネタバレになりますが、今回のストーリーはそれにも関連しています。
そこに落とすか?!という感じのオチは流石です。


2022年9月15日木曜日

そば学大全 日本と世界のソバ食文化 / 俣野 敏子

元々は2002年に発刊されてものを文庫で再発刊されたようです。
著者も残念ながら、2020年にお亡くなりになったそうで。

そばというと、田んぼや畑の畦に植える救耕作物というイメージがあって、それ故にほっといても育つものと思ってましたが、実はそんなことはないそうで。
ただ、植えておくとそばの根から出る成分のせいで雑草が生えなくなるそうです。
畦に植えられていたのは、雑草が田畑に入って来ないようにするためだったのかも。

さて、日本人なら蕎麦切り(現代で一般的に蕎麦といえば切り麺を思い浮かべますが、それの本当の呼び名は「蕎麦切り」)が大好きな人が多いと思います。
かくいう私も、うどん文化の関西出身でありながら、幼少からうどんよりもそばの方が好きで、周りから変人扱いされていたりします。(関西でお昼にうどんでなくそばを頼むと「そんなでお腹空かへんの?」と言われます)
そのそばを育てて、安定した品質の粉を得るのは、そばという植物の特性上、非常に難しいのだとか。
昭和の初め頃までは、寒冷地でも育ち、年貢の対象にならない、ということで、関東では米の代わりとして重宝されていましたが、現代では日本での栽培は手間がかかる割に値段が安い、海外からは日本の品質要求の煩さの割に買い値が安い、ということで年々蕎麦粉の値段は上がり続けており、近いうちに日本人は蕎麦を食べることができなくなるかも知れません。


神の方程式: 「万物の理論」を求めて / ミチオ・カク

ニュートンの力学からひも理論までの歴史を辿りつつ、宇宙の仕組みを説明した解説本です。
残念ながら、我々の住む宇宙の9割以上は不明のままですが。
この手の解説書では、比較的分かりやすく書かれていると思います。
目新しいことは、特にありませんでしたが。

 

2022年9月6日火曜日

Detroit Muscle / Ted Nugent

テキサスの野生児Ted Nugentなんて、今時どのくらいの人が覚えているんだろうか?

だけど、私はNugent様が世界デビューした'70年代半ばから、徹底したAmerican Hard Rock`n` Rollな勢いのある演奏が大好きなのです。
Nugent様もええ加減ええ歳のはずですが、デビュー時(確か20代前半)の頃と全く変わってませんやね。

 

2022年9月3日土曜日

DRAMA DUST DREAM / Dreamtide

Fear Warningが復活したので、Dreamtideの活動はもうないかと思っていたら、結局Fear Warningの方が活動停止状態で、Dreamtideが復活。
で、バンドの核になるHelgeといえば、借りパクしたSky Guitarを使った超高音のバイオリントーンなのですが、何故かジャケット写真ではストラトキャスターを使っています。
アルバムではあのトーンをたっぷりと聴かせてくれてますけどね。


2022年9月2日金曜日

Universal / Michael Schenker Group

Michael Schenker Group名義ですが、ソロとどう違うんだろう?というのをいつも思うんですよね。
ボーカルが入っているとMSGで、インストだとMichael Shenkerなのかな?

前作のIMMOTALとか、ここ10年くらいだかはMichael作品は、新作を買ってなかった(UFO時代とかソロの初期作品とかはリマスターとか記念版とかを買ってましたが)のですが、本作はマイケル・キスクさんが参加しているということで買ってみました。
キスクさんは1曲だけだったのが寂しいですが。

ほとんどの曲はロニー・ロメオが歌ってます。
最近買う作品のロニー・ロメオ率が高くて、いい加減この声は聴き飽きたって感じなんですが、上手いからという理由だけではないんでしょうかね?
起用しやすい理由が何かあるんでしょうかね?

それはさておき、Michaelのリフとかメロディって、聴いたらすぐに「ああ、マイケルだ」って分かる独特の旋律なんですが、それがファンには堪らないんでしょうね。

 

2022年8月30日火曜日

BROTHERHOOD / Sinner

 

Mat Sinner率いるHard Rock'n' RollバンドSinnerですが、このところ日本盤がリリースされていませんでした。
が、本作は、レーベル移籍した成果、多数のゲストミュージシャンを迎えたせいか、久しぶりに日本盤がリリースされました。
Primal Fearは日本でも大人気ですが、何故かSinnerは人気ないですよね。何故なんだろう?

で、同時にPrimal Fear 1stアルバムのデラックス盤がリリースされています。
といっても、ボーナストラック3曲だけなので、オリジナルを持っている人は、あまり買っても嬉しくないかも。


2022年8月26日金曜日

Vortex / Derek Sherinian

 

前作 Phenix から1年足らずというハイペースでリリースされた本作ですが、前作とほぼ同時進行で制作されていたみたいで、本作もSimon Phillips様との共同プロデュースです。
なので、前作の延長というか、2枚組を別々にリリースした感じですかね?

でもって、初ソロアルバムを買い損ねていた(初めて買ったのが2ndだったけど、その時には1stが入手困難になっていた)のですが、リミックスなのかリマスターなのか不明で、アルバムジャケットにも何も説明がないのですが、Copyrightが1999,2022となっている最新プレス版がリリースされていたので、そちらも購入。
これでDerek Solo作品は全部揃いました。


2022年8月22日月曜日

空白の日本古代史 / 水谷 千秋

4〜5世紀の日本古代史は、空白の世紀と言われています。
大陸が小国に分割されて、互いに鬩ぎ合っていたので、辺境の歴史など記録に残す余裕がなかったので、大陸史には倭国のことが何も書かれていなくて、当時の様子が不明だからだそうです。
記紀に書かれていることは信用できない、大陸の史書に書かれていることしか信用できない、というのが日本の歴史学者さんの言い分なので、そうなるんですね。

本書では、発掘された遺跡資料、大陸の史書、記紀の記述を、バランスを取りながら考察し、史実を解き明かそうとされているように思います。
残っている資料も少ないですし、当時の人々の常識とかは今では窺い知ることができないので、なかなか事実を明らかにすることは難しいのですが。


遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎 / 中屋敷 均

 

前半は遺伝子が発見されるまでの歴史の説明。後半に、最新の遺伝子について解明されたことの説明となっています。
DNAとかRNAとか遺伝子についての基礎知識があまりない大人に、ちょうど良いのではないかと思います。

これまで生物の身体を構成するための遺伝子情報は、DNAのごく一部だけで他は何の役にも立たないジャンクDNAと呼ばれていましたが、そのジャンクと言われた部分が非常に重要な働きをしていることが分かってきたそうです。
これまで遺伝情報と言われていたタンパク質を形成するDNA情報は、コンピュータプログラムでいうところの基本データ領域で、ジャンクと言われていた部分はプログラム本体に相当するような雰囲気です。
タンパク質をどう並べて各器官を構成するとか、どの臓器をどこに形成するとか、そういうプログラムがジャンクと言われた領域にあるっぽいです。
なので、DNAのほぼ全領域が使われているらしい。

そのプログラムの解析はこれからみたいですが、それが判明したら、いよいよDNAシンセサイザーによる全く新しい生物を合成することが可能になるのかも。


2022年8月19日金曜日

なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論 / 野村 泰紀

こちらも哲学的なタイトルが付いてますが、まあやっぱり…わからんってことですよね。
中身は我々の宇宙がどういう成り立ちでいるのかを分かりやすく説明してくれている現代宇宙論の入門書になっています。
哲学的な意味でのなぜ?になると、どうしても人間中心論に行き着くみたいです。
多分、物理常数の異なる様々な宇宙が生まれたんでしょうけど、物質が生まれて生物が生まれて知的生命体にまで進化できる宇宙常数の組み合わせがこの宇宙だけだった、ではないかと。

生物はなぜ死ぬのか / 小林 武彦

まあ、結局のところ、よくわからんってことになるんでしょうね。
多細胞生物の道を選んで、生殖による増殖の道を選んだ結果、多様性を維持して生存確率を高めるのため、年寄りは死なないといけなくなったと。

本書でちょっと面白いと思ったのが、メスの月経が終わった後でも生き続けるのはヒトの他はあまりいない(哺乳類では1種類だけ)らしいです。
ヒトの場合は生殖機能がなくなっても、子育ての手伝いとかをするので、生き続けるようになったらしい。
ほとんどの哺乳類は、死ぬまで生殖機能が残り続けるみたいですね。
まあヒトでも、オスの場合は70代でも子供ができる場合があるから、死ぬまで生殖可能なのかも知れませんが。


2022年8月5日金曜日

アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風 / 神林 長平

日本SF界に金字塔を築いた名シリーズの3作目です。
何十年掛かって3冊なんだろう?
元々作者は最初の1冊だけしか書かないつもりだったような気もしますが。
しかし何十年も前にAIによる戦闘を予想していたのは凄いですね。
まだこの小説の域には、現実は追い付けていませんが、次の世代の戦闘機は雪風のようになり、その次の世代には雪風の僚機レイフみたいになるんでしょうね。


謀略の戦争史―日本人が知っておきたい歴史の裏側 / 長浜 浩明

読むのにかなりの時間が掛かりました。
内容が内容だけに、サラッと流し読みすることもできず、しっかりと1行1行を噛み締めるように読んでいたのでページが進まず、白人社会の調略の酷さに吐き気がしてしばらく読むのを躊躇ったりしたので、結局購入してから読み終わるのに半年掛かったことになります。

日本人が島国で長年平和に過ごしてきたせいもあり、明治維新で人を実際にその手で殺した経験のある人たちが鬼籍に入って、軍部上層部には実戦の過酷さを経験した人がいなくなり、机上の空論で指揮を執るようになった結果が、先の大東亜戦争なわけですね。
その敗戦から何か学んだかというと、何も学ばず、同じような空論で経済戦争にも負けてしまった。

超大作で値段も安くはない書籍ですが、全ての日本人に読んでもらいたい一書です。

 

2022年8月1日月曜日

【くるまのおと】HYPER REV Vol.263 Roadster No.13

 

HYPER REV.のロードスター特集もNo.13と、13巻も発売になっているんですね。
そして半年刊のRoadster Bros.もVol.22が発売になっているようです。
Bros.の方は、Vol.21も買い損ねていることに、今頃気が付きましたが。

7月はBlogを更新する気力もなく、暑さにめげてダラダラと過ごしている内に、書籍も色々と買い損ねてしまっているようです。
70年代音楽のCDも、入荷待ちのまま届かないし。
暑過ぎてロードスターに乗る気力が湧かないから、やる気も出ないんですよね。

せめてこれらの本を読んで、脳内ドライブでお茶を濁すしかなさそう。

とはいえ、関西の夏が蒸し暑いのは昔からで、今に始まったことでもないですが。
80年代でも最高気温40度越えとかあったし、15年くらい前までは最低気温が30度超えの熱帯夜が40日間連続とかも普通でしたしね。


2022年7月6日水曜日

日本人だけが知らない「本当の世界史」中世編 / 倉山満

世界史というと、今の西欧州を中心とした歴史を、日本人は思い浮かべるのでしょうけど、古代から中世にかけての世界の中心は、西アジア辺りのイスラム教圏でした。
中共政府が、古代からずっと中国が世界の中心のような顔をしていますが、せいぜいモンゴル帝国の頃は、帝国の一部として世界の中心の端っこにいた程度で、それ以外は辺境ですよね。
#どこの国でも自分達こそ世界の中心というし、その点は日本でも同じですが。
それに元はモンゴル帝国の一部だし、今の中国といわれる地域でさえ元の一部でしかないので、騙されないように。
決して、中国の一部がモンゴルではありませんし、満洲が中国の一部なのではなく、中国が満洲の一部だったのです。

それはさておき、今先進国と言われている西欧州の国々は、中世には存在しなかったし、辺境の文明的にも文化的にも遅れた地域だったのです。
西欧州は、古代からずっと世界の中心のような顔をしていますが、騙されないようにしましょう。

 


日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く / 播田 安弘

日本史を科学の目で検証し直す第弐弾です。

前のでも書きましたが、歴史学者にはない視点から考察するというのは非常に重要なことだと思います。

邪馬台国の場所を特定するのに、当時の日蝕が観測できる場所を推定(これが結構難しいそうで)する、というのは何人かの天文学者が行っているそうですが、地球の自転は結構不安定なので、ビシッとした値を出すことが困難なんだとか。
そのせいで、大和地方で見えた見えないの論争になっているようです。
見えたかどうかは、本書をご覧ください。

筆者は船舶設計がご専門だそうですが、今回も船の知識をフル動員して、歴史を紐解いておられます。
朝鮮出兵でも日本海海戦にしても、伝えられている話は結構嘘誤魔化しが多いようです。


2022年7月1日金曜日

ここまで解けた 縄文・弥生という時代 / 山岸良二

近年の遺跡発掘と解析は、かなり進んでおり、縄文・弥生時代の様子がかなり明らかになりつつあります。
古い学説はドンドン放りさられ、新説に置き換わって行っているとは思うのですが、それでも長年定説として唱えられているものがなくなるまでには、十年程度では済まず、まだまだ先のことになりそうです。

新発見を紹介する新書のはずですが、既に聞いたことのある説ばかりでした。
ただ、その内容の詳細さは、これまでに読んだ中では一番だと思いますので、新しい説を単に提示するのではなく、確固たる証拠で裏付けがきちんと取れたものを紹介しているという点で、価値がある書だと思います。

2022年6月30日木曜日

天海の秘宝 (上・下) / 夢枕獏

 

夢枕獏氏はデビュー当時SFっぽいものを書かれていたと思うのですが、初期だけでその後はあまりSFっぽさを感じさせない作品をずっと書かれていたと思います。
とはいえ、あまり夢枕氏の作品は読んでないので、外れているかも知れませんが。

本作もタイトルから、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」と同じような伝奇歴史ものかなと思いましたし、上巻は正にそのような雰囲気でした。
が、下巻に入ると様相が変わり、ガチのSF物語に突入。
夢枕氏の、これだけガチのSFは初めて読んだ気がします。
まあ、読んだことのある夢枕氏の作品数が少ないので、ファンの方にはお叱りを受けるかも知れませんが。

そういう意味で、私の夢枕氏の作品イメージとはちょっと違っていたのですが、面白いことは間違いないです。
登場人物の設定とか、ストーリー展開の巧みさは、流石だなと思わされます。


2022年6月23日木曜日

歪められた日本史 / 宮崎 正弘

戦後の日本の歴史は、GHQにより大学教授が共産党の工作員に総入換されてしまい、以来中朝露の好き勝手に歪められてしまっています。
それを解説したのが、本書。

日本は海に囲まれているお陰で、古代から大陸や半島の騒乱には巻き込まれずに済んでいるわけですが、数少ない半島への出兵である白村江の戦いで、それが大敗だったことになっています。
しかし、買ったはずの新羅は、その後滅亡するまで日本に朝貢を続けています。
唐は留学生を受け入れて、親しい関係を続けています。
日本は果たして負けたのでしょうか?
百済を回復できなかったから、戦争目的は果たせなかったのは確かですし、聖武天皇は唐が日本に攻めてくるのを恐れて、防備を強化します。
しかしそれは、外国との戦いの経験のなさから来る勘違いで、実際には新羅や唐の方も、日本兵の強さに慄いていたみたいです。

太平洋戦争でも、負けたから「なんであんな無謀な戦争をしたんだ」と言われますが、当時の大日本帝国陸軍、海軍は、世界でも最強の軍隊で、アメリカ兵は日本と戦うのを非常に恐れていたのです。
終戦後、めちゃくちゃとも言える、アメリカによる徹底的な日本叩きは、日本が怖かったから、です。

 グローバリズムという名の下に、日本古来のものがどんどん破壊されていっています。
大陸や半島のような、品のない国に日本もなりつつあるのは、非常に悲しいことです。


2022年6月19日日曜日

決戦!賤ヶ岳 / 木下昌輝 他

賤ヶ岳の七本槍と呼ばれていますが、その後出世したのは福島と加藤の2名くらいで、他は名前が上がっても「はて?」となる人ばかりです。
そんな七名についての短編を、七人の作家がそれぞれ担当して描いて見ようという企画ですね。
しかしこうやって7名の作家の作品が並ぶと…失礼ながら、力量の差もはっきりと出てしまいます。
木下氏が頭飛び抜けてますね。私はそう感じました。


2022年6月11日土曜日

ブルー・プラネット: 星のパイロット4 / 笹本 祐一

宇宙開発には莫大な予算と時間が掛かります。
なので、今行われている宇宙開発の成果は、多くの人には意味のない絵空事になってしまいます。
なので「私には関係ないことだから、そんなことに税金を使うな」という独りよがりな文句を言う頭がお花畑なお婆さんもいますが、自分に子供がいないからって、次世代以降の子孫達のことを考えようともしない人は、生きてる価値がないからさっさとこの世からいなくなってほしいですわ。

役に立つか立たないかなんて、今の時点では分かりません。
科学研究とか先端技術開発とはそういうものです。
我々の先祖が、地道に将来のことを考えて、今は役に立たなくても、きっと遠い将来には役に立つ日が来るはずだと信じて進めて来たからこそ、今の我々の生活があるのです。


邦人救出 傭兵代理店・改 / 渡辺裕之

大使館員を避難させるのに、自衛隊の派遣するしないで揉めて、結局英国の避難に便乗させて貰った、というそれでも一独立国なのかと疑われるような情けない事態(しかも民間邦人は置き去りのまま)になったことは、記憶に新しいところです。

今回はその実話を元に、舞台裏という形で、裏で傭兵達が人知れず活躍していたというストーリーになっています。
日本の政治家官僚が、いかにお気楽で世界を知らないか。
平和な日本の常識は、世界の非常識なのですが、外務官僚ですらその認識に乏しいという。


2022年6月4日土曜日

マルドゥック・アノニマス 7 / 冲方 丁

前巻からちょうど1年経って発刊されたのですが、マルドゥックシリーズとしては異例の長編になって、まだまだ終わる気配がありません。
この調子だとまだ後10巻くらいは行きそうな雰囲気。

悪党達が法的に一市民としての立場を確保しようとする、その手段と戦略は、普段あまり法律の条文などを意識せずに生きている日本人には理解不能なところが多いんじゃないかと思います。
アメリカみたいな訴訟社会だと、こういうことは普通にあるのかもしれませんが。


「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 / シンシアリー

本書は2021年5月発刊の「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 に新章を加え、改題し新書化したものです。

米国のラムザイヤー教授の論文で韓国が大騒ぎしたことは記憶に新しいと思いますが、韓国内でも同様のことを唱えて、今の韓国の日本や世界に対する態度を諌めようとする方もおられるのですが、情治国家の韓国では「事実がどうかではなく、我々がどう感じるか」なので、真実を言えない国になってしまっています。

半島国は古代から、大陸国家に絶えず侵略され脅されて来たので、コウモリ外交にならざる得なかった歴史があるわけですが、現在も相変わらず中共と米国の両国のご機嫌伺いをして自国の態度を決められないわけですね。
その惨めな思いを日本にぶつけて来ているんでしょうね。多分。
今の日本は憲法上、何をされても抗議以外(軍事的や経済的な制裁とか)はできないので、好き勝手やられ放題なわけで、まあ要するに弱いものは徹底的に叩き、強いものには頭を下げる、ご都合主義です。

そういう相手に、いくら理性的な話し合いを求めても意味がないんだが、いつになったら日本人はわかるんだろうか?
「同じ人間なんだから話し合えば分かる」とか「人は死んだら皆仏になるんだから、死んだ人のことで争う必要はない」とかは、世界中で日本人だけにしか通じないガラパゴス論理であることを、もっとちゃんと自覚して欲しいです。
こういう理屈が世界中どこでも通じると思っているから、日本人の頭はお花畑だと言われるんです。

 

2022年6月1日水曜日

ホツマツタヱによる古代史の謎解き / 長堀 優、 いと きょう

縄文文化が極めて高度な文明と文化であることがあきらかになりつつありますが、文字を持っていたかどうかはさておき、その思想や知識を後代に伝える何らかの手段はあったはずです。
でなければ、1万年以上もの文明文化の継承はできないですから。
その伝えられ続けて来たものが秀真伝えであり、その中から僅かな残滓として古事記や日本書紀があるわけです。
かなりの部分が削ぎ落とされ改変されてしまっていますけどね。

魂(タマシヰ)は、霊体であるタマと肉体であるシヰが合わさったものだそうですが、シヰとは「欲しい」のことで欲(食欲、性欲)のことであると。
欲が増えると魂は身体に引っ張られ、欲がなくなると霊体として天に通じることができるそうな。
仏教の悟りとは、この欲を一切消し去ることであるわけですが、それに通じる思考ではないかと思います。

欲を出すと身体に引っ張られ、身体が欲に引っ張られ、心の思うままには動いてくれなくなる。
スポーツ選手や格闘家、或いは芸術家の人達になら、この心境は理解できるのではないでしょうか。



楽器の科学 美しい音色を生み出す「構造」と「しくみ」 / フランソワ・デュボワ

楽器の倍音についての考察を知りたくて買ってみましたが、期待外れでした。
そういうマニアックなことではなく、基本的な楽器の構造とか仕組みを知りたい方にはお勧めですけどね。


2022年5月26日木曜日

【くるまのおと】AUTOEXEのスポーツインダクションボックスつけてみました

 

リンクはK&Nフィルター付きのになってますが、K&Nの湿式フィルターはメンテナンスがめちゃくちゃ大変なのを、昔乗っていたBMWの時に経験しているので、乾式のAUTOEXEのフィルターにしています。
インダクションパイプも同時に交換。

本当は半年点検の時に、同時にやって貰おうと頼んでいたのですが、一部の部品が点検予定日までに届かず、後日装着となりました。
音が若干大きく勇ましくなったかな?という程度で、違いはわからず(苦笑

半年点検の時に、シフトとサイドブレーキのブーツを交換して貰ったのですが、その時にAUTOEXEのショートシフトのスペーサーを外して貰うのも頼みました。
ほんのちょっとだけよりシフトストロークがショートになったのですが、それまで入りが渋かった2ndへの入りがスコンと入るようになって、あれれ?という感じになったので、何か調整してくれたのか尋ねてみたのですが、リンケージの調整はかなり分解しないとできないからそこまではやってないです、とのことでたった1cm程度の違いで操作感がここまで変わるのかと驚きです。

【くるまのおと】福野 礼一郎 スポーツカー論

GENROQの連載をまとめて大幅に加筆修正した一冊です。
取材を通して知り合った、現役自動車メーカーの設計者達の知見をベースに、分かり易く解説してくれています。
まあ世界広しと言えども、正確な知識や情報を分かり易く解説できるのは、福野さんくらいでしょうね。
元設計者の方の自動車のメカについて解説されたものもたまになるのですが、殆ど理解不能な数式が並んでたり、意味不明な単語の羅列だったりするので。
そういう意味では、福野さんが編集者時代の元ディーゼルエンジン設計者である兼坂氏の記事などは、例外中の例外なんでしょうね。

2022年5月8日日曜日

【くるまのおと】Roadster内装黒革赤ステッチ化完了

 

シートカバーで黒革赤ステッチのものを見つけたので、それを装着してみました。
匠の裁縫によるステッチとのことなので、日本の職人さんが作っているのかと思いきや、韓国産でした。
韓国に匠はいないと思うんだが…まあ一応ちゃんとした作りなので、いいか。
(中国、韓国では、ある程度技を覚えると、自分ではやらないで、人を雇ってやり方を教えてやらせる、というのが一般的で、日本みたいに何十年も技を極めるために自分でやり続けるというのは、ないらしいです)
サイズがきっちりなので、被せるにかなり力が必要でしたが、何とか収りました。
これ被せた後にディーラーに行ったら、サービスフロントの女性の方が「わあ、かっこいい、赤が入ると違いますね」と感嘆して、「シートの交換は自分でされたんですか?」と聞いてきました。
それくらいにピッタリとハマっていたということですね。

シートベルトのアンカーに被せるのも見つけたので、そちらも装着しています。
手で握る部分が革になったことで、冬でもひんやりせずに、気持ちいいです。

シフトブーツとサイドブレーキのブーツも、交換用のものが販売されているのですが、自分で交換するのはかなり難しい感じだったので、結局ディーラーで交換して貰いました。
初期のNDでは、黒革赤ステッチだったので、それを取り寄せて交換できないと相談したところ、やってもらえました。
純正部品のブーツは、サードパーティの交換用部品よりも値段が安く、交換工賃込みでも市販品の部品代程度なので、お勧めです。

後は、ドアの内張のステッチなのですが、こちらは入れ替えるのは諦めてます。
これも初期型の赤ステッチに交換可能かも知れませんけどね。


2022年5月3日火曜日

カラー版 地形と地理でわかる神社仏閣の謎

いまいち、わからんかった(苦笑

神社仏閣が築造された年代にもよるのですが、比較的最近でも江戸時代初期ですが、そこ頃のことでも今ではわからなくなっていることが多いです。
文書で明確に残っているものも殆どなく、重要なことは全て口伝でしたから、本当のことは今ではすっかり喪われてしまってますからね。
ましてや古代のことになると。
当時の常識は現代の非常識なので、現代人が色々と憶測しても、本当のことはわからないんですわ。


鉄の楽園 / 楡 周平

未だに日本はハードウェア思考で、ソフトウェア思考ができず、よってこの小説のような教育して人材を育成するというのに価値があるとは思っていない人が多いんですよね。
人材の育成が大切、という謳い文句は皆さんおっしゃるけど、じゃあ実際にどう育てるのかとなると皆目見当が付いていない状況です。
元々日本は人余りの状況が長年続いていて、人材を大切に育てるのではなく、大勢いる中から生き残ったやつを拾い上げるというやり方をしてきていて、今でも団塊の世代やその下の世代では、人材の育成という観念を持ってない人が殆どなんじゃないかと思います。
「俺たちはそうやって生き抜いてきた」から、若い世代をしっかりと育てるというやり方が分からないんでしょうね。

毎回思うんですが、政府は即刻、楡氏のような民間人を、政府経済戦略のメンバーとして迎え入れるべきです。

2022年4月16日土曜日

【くるまのおと】Roadsterのドライブレコーダーとカーナビはどうすべきか

 

Sには純正カーナビは対応していないこともありますが、かれこれ6,7年前くらいにGoogle MapとかYahoo! Naviがスマートフォンで使用できるようになってからは、スマホをナビとして使っています。
特にここ1年くらい前から発売になっているスマホだと、長時間ナビを使っていてもバッテリーが十分に保つので、シガーライターから電源を取る必要すらありませんしね。
下手なナビを買うよりも安いし、地図は常に最新に更新されるし、で良いこと尽くめと言いたいところですが、難点は画面が小さいこと。
iPad miniのセルラー版を使えば、画面の大きさ問題は解決するのですが、それだとコスト的に普通にナビを買っても変わらんやんってことになります。
悩んでいたところ、中華製Android Tabletで、LTE対応で1万円台のものがあるのを見つけました。
ただ、殆どものは、Docomo LTE Band1/3/19の内、1/3だけにしか対応していなくて、19にも対応しているのが殆どないんですよね。
B20に対応しているのが殆どなので、SoftbankやY!MobileのデータSIMを使う場合は良いんですよね。

最初にB1/3に対応していれば大丈夫かなと思って購入したTabletは、LTEはまだしもGPSがタコで衛星が殆ど掴めず(ゼロではないですが、複数個掴んでちゃんとした位置情報が取れるまでにやたらと時間がかかる)で、使い物にならず。
その後、色々と調べてB1/3/19に対応しているTabletで安いのが見つかり、それはGPSもまあまあちゃんと取れるので、なんとか使えてます。
にしても中華製米国ブランドのスマートフォンだと、LTEのバンド対応もGPSもちゃんとしているのに、タブレットは何故にちゃんと日本規格に対応したのがないんでしょうかね?
タブレットはiPadが独占状態で、Android Tabletは売れないから?
タブレットはモデルチェンジが激しいので、リンクは貼ってませんので、興味がある方はLTEバンド対応に注意して探してみてください。

で、LTEに対応したAndroid Tabletは、画面サイズが10インチのものしか見つからず、そうなると今までスマホ用に使っていたホルダーが使えません。
Tablet用でしっかりと支えてくれるホルダーを探したところ、こいつが良さそうだったので、買ってみました。
しっかりとした作りで、画面があまり揺れません。
流石にAndroid Tabletは重量が結構あるので、全く揺れないということはないですけど、今まで使用してきたスマホホルダーに比べると格段に頑丈です。
一応、Tabletの下側をコンソールで支えるような形で置いて、ほぼ揺れがないような状態にしているので、快適に画面を見ることができます。


さて、もう一つのドライブレコーダーですが、Roadsterだと屋根を開け閉めする関係もあって、バックミラー横に設置するのが困難ですし、設置したとしても視界を奪われて前方の視認性が格段に落ちてしまいます。
ダッシュボード上に置くタイプを探して、見つけたのがこれ。
別売のGPSアンテナを付けて使っていますが、GPSアンテナを付けると時刻設定を自動で行ってくれるので、大変便利です。
バックカメラも使えますが、配線はセンターコンソールの横を這わせるようにして付けたので、見た目はダサい状況になってます。
隠して配線も上手くやればできると思いますが、面倒なので実用性重視で。

【くるまのおと】クイックシフターに合わせてシフトパターンマークを取付け

すっかりロードスターのことを書くのを忘れてましたが、色々と細々としたものを取り付けております。
AutoExeのクイックシフターを取り付けましたが、同時に交換したシフトノブには、シフトパターンが印刷されていません。
法規上、近くにシフトパターンを示す表示が必要ということで、シフトノブの付属品として、いくつかのシフトパターンを印刷したシールが付属しています。
当初はそのシールを貼っていたのですが、どうにもダサい。
で、Amazonのカーパーツを眺めていたら、このシフトパターンシールも色々と販売されており、その中からロードスターの6MTシフトパターンに合っていて、見栄えもカッコ良さそうなのを探して、本品に決めました。
シフトブーツを取り囲んでいるシルバーの上に貼り付けるのに、ちょうどええ感じです。


2022年4月14日木曜日

ゲノムに聞け 最先端のウイルスとワクチンの科学 / 中村 祐輔

中村先生は、ゲノムつまり遺伝子とかDNAの専門家だそうです。
最近では、DNA鑑定により親子関係を調べたりとか、現場に残されたDNAと一致する人を確定したりとか、できるようになっていますが、その個人差を調べるマーカーとなるDNA部分を特定された方なんだそうです。

そのゲノムの専門家が、新型コロナウィルスのワクチンを開発されているそうです。
今日本で使われているmRNAワクチンがターゲットにしている部分は、ウィルスが変異すると変わってしまって、ワクチンの効力がなくなる(どころか、先の宮沢先生によると、変異したウィルスの感染を助ける可能性があるそうな)のです。
が、先生はウィルスが変異しても変わらないRNA部分を特定し、そこをターゲットにするワクチンを開発しているそうです。
副反応も少なく、長期間効用が続くものになるそうで、開発が完了し承認されれば、新型コロナウィルス禍も一段落する可能性が高そうです。
期待したいですね。

問題は、国内メーカーと開発しているそうなのですが、厚生省がスムーズに承認してくれるかどうか。


ウイルス学者の責任 / 宮沢 孝幸

世の中は相変わらず、医学博士ではあってもウィルスについては素人の人達ばかりが蔓延り、宮沢先生のような真っ当なウィルスの専門家は、真実を言ったために政府の専門家会議から外されるという、嘘だらけの状況になっています。
とはいえ、宮沢先生は新型コロナウィルスについて、専門的に研究されているわけではないので、本書でも新型コロナウィルスについては不明なこともまだまだ多く、疑問を呈するに留まっている箇所もあります。

いずれにしても、専門家会議を開くのであれば、ちゃんとウィルスの研究をやっている方々や、新型コロナウィルスについての研究をしている方を呼ぶべきはずなのですが、コロナウィルスの研究というのは医学会では傍流というか重要視されない研究だったそうで、そのため本物の専門家は、医学会での研究者としての地位があまり高くないようなのです。
なので、医学会の重鎮を集めると、必然的にウィルスについての素人ばかりになってしまうと。
なんかなぁ。
日本の年功序列とか学歴重視の弊害が、こんなところでも現れてくるんですね。

 

2022年4月3日日曜日

欺す衆生 / 月村 了衛

嘘というのは、元々人類にはなかった観念らしいのですが、文明が生まれると共に嘘をつき騙すという手法が発明されました。
嘘を知らなかったマヤ人はスペイン人に滅ぼされ、同様にネイティブ・アメリカンはイギリス人に騙され土地を奪われ、アイヌ人は江戸幕府役人に富を奪われ、という歴史があります。
現代でも詐欺が横行してなくなることがないのですが、その詐欺のやり方もどんどん巧妙になっています。

さて本作ですが、前半だけ読んでいたら楡周平氏の小説?と思いそうな内容ですが、後半にはかなりドロドロした血生臭い展開になっていって、ああやっぱりこれは月村氏の小説だなという感じになっていきます。

詐欺とは如何に巧妙に行われているものか、一度本書を読んで知っておくのが良いのではないかと思います。
テレビドラマでもこういう詐欺師を題材にしたものが、よく登場していて、そういう連中がこの世に存在することをみんな知っているはずなのに、コロッと騙されるんですよね。

 

御館の幻影 / 近衛龍春

実際にこういう人がいたのかどうかは、北条家についての読み物はあまり読んだことがないので、知らないのですが、戦国末期の北条家の様子については、史実を忠実に再現されているのかなという気はします。

近衛氏の小説は、まだ数冊程度しか読んでいませんが、どれも文章のテンポがよく読みやすく、ついつい小説の中に引き込まれていく魅力に溢れています。

地図でスッと頭に入る縄文時代 / 昭文社 出版 編集部

縄文時代についてを一般の人にもわかりやすく解説したものです。
縄文時代とはどういう時代だったかを、簡単に知りたい方にはお薦めですが、ある程度既に色々な書物などで知識を得ている方には物足りないかと思います。
最新の研究結果が反映されている訳でもなさそうなので。

人類の起源-古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 / 篠田 謙一

アフリカで生まれた人類の祖先が、どのように世界に広まっていったかを、DNA解析に基づいて解説されたものです。
日本人のルーツに関しても、DNA解析を元に説明されているのですが、縄文人のDNA解析結果は北海道・東北の縄文人のデータだけで、西日本や関東・中部地方などのデータがないのに「縄文人のDNAは日本全体で均一」という前提で西日本の縄文人DNAも東北のものと同じことにしているのが、どうも納得いきません。

弥生人は「大陸や半島から来た人達と縄文人が混血した」という前提に合わせる形で、データを示しているような気がして、気になりました。
別の書籍で、九州北部の縄文人DNA解析で、九州北部の弥生人や現代人のDNAとほぼ同一なものが出てきているとのことですが、それに関しての記述がありませんしね。

 

2022年3月13日日曜日

卑日 / シンシアリー

韓国大統領選が終わりました。
一部では新大統領は親日だから日韓関係は改善される、とかいう希望的観測な妄想を垂れ流しているメディアもあるようですが、大韓民国の政治家には「親日」はあり得ない(政治家として親日の人は存在できず排除される)ので、そういうことを書いているメディアは以後読まない方がいいです。

私個人的には、この後元大統領が退任後どのタイミングで、北朝鮮のスパイ/工作員として逮捕されるかが興味ありますが。
親北路線を取り、反日反米路線を貫いて、結果大韓民国国民の大多数をより貧困化して、経済活動も低迷させたのは間違いないことなのです。
統計上の平均給与とかGDPとかは、日本のそれを追い越していますが、貧富の差が酷いので、実体はまるっきり別なんですよね。


2022年3月7日月曜日

死の陰謀-オッドアイ / 渡辺 裕之

オッドアイ・シリーズも、もう7巻目になります。
傭兵代理店とキャラが被っているのが気になっていたのですが、傭兵代理店は海外が舞台、オッドアイは国内が舞台と住み分けができていたはずなのに、今ではオッドアイも海外へ飛び出してしまい、差がますますなくなってきましたね。

まあ、それでも面白くて一気に読んでしまいますが。

共産党中国が東南アジアで進めている一路一帯政策の仕組みについて、述べられているところもあります。
黒海周辺がエライことになっていますが、いつ同じようなことが東南アジアで発生しても不思議ではない状況になってきてしました。
果たしてその時に、我々日本国民は自分の国を守ることができるでしょうか。


ブラックホール / 二間瀬 敏史

ブラックホールの発見の歴史がメインで、ブラックホールとはどういうものかとか、どうやってブラックホールが生まれるのかについては、あまり書かれていませんでした。

面白いのは、ブラックホールというのは先に純粋な思考実験によりその存在を予言され、かなり色々な計算がなされた後に、その存在を観測で確認したということですね。
相対性理論の式から、ブラックホールの存在が予言されてと。
もっとも、アインシュタインはその計算結果を信じなかったそうですが。

数式からこの宇宙の姿が予想できるというのは、ある意味不思議なのですが、この世は物理法則に従ってできており、物理法則は数式によって成り立っているので、当然といえば当然なのですが…純粋な思考実験から生まれた数学と、実際の実験から得られる結果が同じになるこの宇宙という存在が不思議です。


2022年2月26日土曜日

炯眼に候 / 木下 昌輝

織田信長を周りの人達からの視点で描いた短編集です。
木下氏はこれまでの作品でも、史実をきちんと踏まえた上で、未だに謎とされている事柄をうまく(フィクションとして)謎解きをして、実際にそうだったのかもと読む人を信じ込ませるような素晴らしいアイデアで、読者を魅了する技に長けています。

解説の天野氏が題名は作者のことだと、うまい指摘をされていますが、まさにそんな感じですね。

色々とこの短編集の素晴らしいところを上げたい思いもありますが、ネタバレになっては、これから読む方の楽しみを奪ってしまいますので、読んでのお楽しみということで。
時代劇が好きな方には、必読の書です。

 

源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義 / 高田 崇史

なぜそんなことをしたのか?
歴史の中では、不思議に思うことが色々とあります。
が、資料至上主義の現代日本の歴史学では、説明になってない説明でスルーしてしまっていることが多々あります。
本書の主人公は、それをスルーできずに真面目に研究を進めようとしたために、歴史学会からはみ出してしまった学者の物語ですね。

なぜ清盛が頼朝や義経を殺さなかったのか?
なぜ平氏である北条氏が、頼朝を助けたのか?

こういう基本的なことに対して、明確な理由を挙げている書は、私には本書が初めてです。
共産党の洗脳を受けた日本の学者さん達は、現代の常識で過去を考えるから、怨霊信仰や血統主義が理解できないんでしょうね。

 

2022年2月11日金曜日

[新版]日本国紀 / 百田 尚樹

 

百田氏の著書は、実はまだ読んだことがなくて、過激な言動で賛否を招く方だというくらいしか知らなかったのですが、これを読んでなるほど確かにこれは批判者が多いわけだと納得しました。

言われていることは極めて正論ですが、既得権を持っている連中には非常に嫌な部分を正確に点かれていて、これが広まると立場上不味いことになる人が、特に権力を持っている人達には、多いでしょうね。

上巻は古代から幕末までの近代を描かれています。
歴史学者さん達をけちょんけちょんに否定してます。
まあそれは逆説の歴史などでも、四半世紀前から、日本の歴史学者の根本的な欠陥を指摘し、日本の歴史学は科学的な要素が全くないのですが。

下巻になると、日本の学会や教育界に批判がいきます。
今では共産主義国家というのは、実は独裁国家で、指導者は狂人ばかりというのが明らかになってきましたが、終戦直後から20世紀の終わり頃まで、日本の学会や教育界は、共産主義者により支配されていたと言っても過言ではない状況です。
それゆえに、いまだに根拠もなく、半島や大陸を盲目的に礼賛する人が多いのですよね。
しかも未だにお説を曲げようとしない。
それでも日本の学会の重鎮でいられる。

氏は朝日新聞の犯罪行為も、繰り返し追及しています。
出鱈目な記事で、日本国家に大変な損害を与え続けているにも関わらず、未だに発行部通で1位2位を争っているというのが、日本国民の民度の低さを示していると思うんですけどね。
こんな新聞社が、存在を許されているというのは、日本の残念なところです。
大日本帝国海軍が、アメリカ合衆国に戦争を仕掛けた理由の一つが、朝日新聞が散々「海軍はさっさとアメリカと戦争して懲らしめろ!」と煽りまくったことは、ほとんどの人が知らないのか知ってても知らないふりをしているのか。

日本という国がどんなに素晴らしい国か、ということを、氏は本書で繰り返し説かれています。
とはいえ、日本人は勢いに乗ると調子ぶっこいて自滅に向かう癖がある(から大東亜戦争を始め、バブルでは世界中の資産を買い漁った)、少しは天皇家の方々を見習い、常に冷静に自重し、身を慎むことを覚えるべきでしょうけどね。


2022年1月29日土曜日

家康の女軍師 / 近衛 龍春

実在した人物を題材にはしていますが、まああくまで小説なので、実際にはこういうことはなかったでしょう。
家康公に影武者がいたという噂は昔からあって、それを題材にした小説や劇画は色々とありますが、側室の一人が影武者をしていたというのは、ちょっと大胆すぎる気がします。

それはさておき、小説としては非常によくできており、楽しんで読めました。
近衛氏の小説は、まだあまり読んでいないのですが、時代小説として歴史考証をしっかりと行った上で、読者を騙すのが上手くて、いつも楽しめます。

 

日本人だけが知らない「本当の世界史」古代編 / 倉山 満

欧米の白人は、自分達こそ世界の中心、という顔をしていますが、そう言えるような状況になったのは、比較的最近のことで、長らく世界の中心は現在のトルコ辺りの西アジアでした。
日本では平和な時代が非常に長く続いて、民族の虐殺など起こらずに、同じ文化を持つ民族だけで歴史を育んで来たので、常に止まらず後退せずに進化を続けてきました。
が、世界的に見て、そういう国は他にないんですよね。
GHQによって刷り込まれた自虐史観から、いつになったら日本人は抜け出せるのか。


2022年1月18日火曜日

「日本教」をつくった 聖徳太子のひみつ / 井沢 元彦

表紙のイラストが目つき悪過ぎて、まるで太子が極悪人のように見えますが、もうちょっとどうにかならなかったんですかね?

それはさておき、本書での指摘で「皇太子で諡があるのは聖徳太子だけ」というのがありまして、そういわれれば確かにそうかと。
天智天皇の皇太子であられた大友皇子は、後に天皇位に就かれていたとして、天皇の諡を贈られていますが、これは即位を後から認めた形なので、皇太子のままで諡が贈られたわけではないです。
となると、聖徳太子は実は皇位に付いていたけど、それをなかったことにされた可能性も高いと思います。
法隆寺だったか四天王寺だったに、太子のことを法王と記したものがあるそうで、それを根拠に皇位に付いていたいう説もありますし。

十七条憲法は、「廃案の朝議が出されていないから、今でも有効である」という方もおられますが、条文が法的に有効かどうかに関わらず、現代日本でもほとんどの日本人は無意識に守っていることは確かです。
実はこの憲法があるので、古代から日本は立憲君主制だったとも言えるのですよね。
大英帝国が立憲君主制に移るよりも、1000年以上早いわけで。
(世界初かというと、古代中国の伝説とか、古代ローマ帝国の制度とか、そちらの方が早いということもできなくはないので、法制度と歴史の専門家の判断を仰ぎたいところですが)

いずれにしても、聖徳太子の業績というのは、歴史上間違いなくあったわけで、諡の意味も知らない歴史学者とかがいくら否定しても、法隆寺や四天王寺が消えてなくなるわけではないですからね。


2022年1月15日土曜日

縄文語の発見 / 小泉保

 本書は元々1997年に発刊されていますが、新装版として何回か再発刊をしているようです。
残念ながら、作者は既にお亡くなりのようなので、この後の研究で何か新発見があったのかはわかりません。

現代日本語は、少なくとも平安京/平城京時代には、ほぼ今の形が確立されていることは間違いないのですが、ではそこからどこまで遡れるかというと、弥生時代までだろうというのが通説だそうです。
しかし昨今の日本人や周辺地域の民族のDNA解析により、弥生文化は半島や大陸からの大量の移民によりもの、という幻想は否定されつつあります。
現代日本人はほぼ縄文人そのまま、というのが定説になりつつあります。
だとすれば、我々が話している言葉も、縄文時代から話されていた言葉が元になっていると考えるのが自然です。

単語を比較して、どこそこの言語の単語と共通性がある、というのは現代日本語のルーツを調べる上では殆ど意味がないことだと思っています。
というのも、我々日本人にしても、半島や大陸の人達にしても、使っている単語の殆ど(6割くらいといわれています)は、明治時代に欧州語の翻訳言葉として日本で創作された和製漢語です。
また平城京時代辺りから、漢文の読み下し文というのが入ってきて、その頃の漢語や唐語が日本語化した単語や慣用句が多く、一見大和言葉のように思えても実は漢語が元になった単語や言い回しだったりすることがあるからです。

本書ではアクセントや母音子音の音に注目して、縄文語を復元する試みをされています。
対象として選ばれている単語が、純粋な縄文語のまま伝わったものとも思えないのですが、発音やアクセントに痕跡が残っているという推測は、納得できます。

日本語の特殊性(世界中のどこにも似た言語が存在しない、孤立言語)を説明できるとすれば、1万年以上前から他から断絶した環境で育成されたということ、というのを以前別の書物で読んだことがありますが、本書での結論は、それによく一致しています。


彗星狩り : 星のパイロット2 (上・下) / 笹本 祐一

 

 

星のパイロット (創元SF文庫 さ 1-9)の続編です。
これも20年以上前に書かれたものだそうですが、今回の発刊に伴いかなり加筆修正をされたようです。
にしても、20年前に未来を予想して、これだけのものを書くというのは本当に大変です。
実際、世の中のなんちゃら評論家が未来予想したものを後から読むと、まあまず当たっていることの方が少ないです。少ないというか、まず全滅が普通。

宇宙開発が人類にとってどれくらい重要なことなのか、先進国各国の首脳達が理解できていれば、今頃は衛星軌道で地球を一周するのが、流行りの新婚旅行になっていてもおかしくはなかったんですけどね。


2022年1月3日月曜日

【くるまのおと】盗難防止ロックナット

 

 

純正アクセサリーにはホイール盗難防止ロックナットが用意されていますが、オプションでオーダーしないとついて来ません。
それに値段も結構高いんですよね。
更に、NDの標準装着アルミホイールは、艶あり黒塗装なのですが、何故かナットはクロームメッキの銀色です。
純正オプションには黒のナットがあるのにです。

やっぱり黒のホイールには黒のナットだよなと、探してお値段手頃なのを見つけたのが、これ。
BullLockは盗難防止用として、割と人気の商品だと思いますし。

で、交換するのに、標準付属のタイヤレンチは使いにくそうだったので、レンチセットも買いました。
めっちゃ交換が楽です。
締め付けの方は、一応トルク管理をしないといけないので、20年くらい前に購入したBetaのトルクレンチを使いましたが。

やっぱり黒のホイールには黒のナットが似合います。

ただ、気になったのが、ナットの重量のばらつき。
Lockナット4本は、46.0g/45.9g/46.0g/45.8gとまあまあ揃ってました。
黒ナット16本が、38.4g〜38.7gとちょっとバラついていて、使うのは12本なので、重さの揃っているペア3本ずつでセットにして交換したのですが、Lockナットとの重量さが結構あるので、あまり意味はないですね。
元々装着されていて純正のナットは、31.0g(3本)、31.1g(12本)、31.3g(1本)と割と綺麗に揃ってました。

 

911代理店(3) テリブル / 渡辺 裕之

911シリーズ第三弾です。
渡辺氏の悪い癖というか、最初は慎ましく始まったシリーズが、段々大ごとになっていき、現実味が途中からドンドン失われていってしまう、というのがあります。
本シリーズも、第一弾、第二弾は、日本でもあり得るかなというレベルの事件だったのですが、本巻ではちょっとこれは大ごと過ぎない?というレベルに入って来ました。
まあまだ何とか現実的な可能性はあり得るレベルではあるのですが、刑務所内のこういう不正が見逃されたままというほど、日本の警察は間抜けではないと思うのですよね。
何より、この続きが完全に常軌を逸した事件に発展しそうで。

まあ、面白いからいいんだけど。


日本の聖域 ザ・コロナ / 「選択」編集部

書店では販売していない雑誌「選択」に掲載された特集記事を1冊の本にまとめたものです。

にしても、ここまで日本の官僚は腐りきっているのか…。
米国では大統領が代わる度に、官僚の上位3千人くらいが一気に交代になるため、誤魔化しとか横領とかの不正をしていると、後任がすぐに見つけて弾劾するようになっているので、腐った官僚がい続けることができないシステムになっています。

が、日本では国家公務員法という非常に頑強な法に守られていて、それこそ衆人の目の前で殺人でも犯さない限り馘にならないシステムになっています。
とはいえ、元官僚の爺さんがクルマで衆人の目の前で人を轢き殺しても、すぐに罪には問われなかったくらいだから、現役官僚が殺人を犯しても書類送検くらいで検察がお茶を濁す可能性は高いですが。

事務次官は内閣が指名するようになりましたが、少なくとも課長クラス以上は全員、担当大臣の指名で、任期も指名した大臣の在職中にして、国家公務員法の対象外から外して、期間限定契約による雇用というくらいにしないと、官僚の腐敗は無くせないんじゃなかと思います。